今日、東京ビッグサイトで開催されていた「ITPro Expo 2008 Autum」に行ってきました。
日経BP主催のイベントで、IT、特にネットワークソリューション系の企業や製品、サービスが出展していました。
今回のテーマは、ICTとUnify。
ICTは、Information and Communication Technologyの略で、ITと呼ばれていたものに、コミュニケーションの部分を強化、付加した技術やサービス。
そして、Unify。「統合」、「結合」の意味。
今回は、社内での情報共有やコミュニケーションを促進するためのサービスが多く出ていました。
特に、グループウェア関連や、社内ネットワーク関連、文書の共有管理(DMS)や遠隔会議システムなどがありました。
なかなか、Webマーケティングの、という部分ではすぐに使える、また導入すべきものはありませんでしたが、企業が大きくなるにつれて、こうした社内情報の交通整理や文書管理、コミュニケーションの効率化が必要になってくると思います。
それよりも、マーケティング的な視点から見て、いつも思うことなのですが、相変わらず、こうしたイベント、コンベンションでの集客、マーケティングの下手さが目につきます。
ミニスカートのお姉ちゃんをブースの前に立たせて、ノベルティで名刺交換。
果たしてこの名刺が、売上につながるものなのか、と言えば怪しい限り。
「このシステムを使うことで業務の効率化を図り、経費節減につながります」
というプレゼンテーションが嘘っぽく聞こえる。
プロモーションとして割り切っているのであれば、それはそれでいいのですが、名刺を獲得して、その後の営業につなげるという主旨で行っているのであれば、もっと効率的に、また精度の高い顧客を誘導する方法はあります。
ひどかったのは、「さかな釣りゲーム」。
チビッ子用のビニールプールの中に、カードがあって、それを釣竿で釣るというもの。
「任天堂のWiiなど、豪華賞品をご用意しておりまーす。ご参加くださーい。」
参加するには、名刺交換が必要。
???
ちょっと待って、ここは何の会社?後から、この会社から連絡が来たって、会社の内容を覚えているわけがないから、断るだけ。
何のためにやっているか、本当に不思議。
中学、高校の文化祭じゃないんだから。
こうしたイベントに参加するには、結構なお金がかかる。
本当に、業務効率アップ、ROIアップを謳ってビジネスをしているのであれば、もっと本質的な部分で、有望見込客を獲得することに、頭と時間とお金をかけるべき。
これが、本当の意味での経費節減、ROIの向上につながるし、説得力も増す。
僕だったら、お金かけて出展するんだから、もっと効率的、効果的なやり方をするなぁ。
そんなのは、お姉ちゃんを使わなくても、おまけを出さなくてもいくらでもできる。
もっとビジネスしよう。
まぁ、イベントとしては面白いけど。
【写 真】
写真左:Dellのブース。ネットワーク型のPCや、ネットブックなどを紹介していました。
写真中:サイボウズのブース。世界一受けたい授業風に、著名人が抗議する形でやってました。桑田真澄も登場。
写真右:セキュリティソフトで有名な、カスペルスキー氏。このために来日したらしい。もうちょっと強面のおっちゃんだった気がしたけど・・・