今、日本に限らず世界中が不況の渦の中に巻き込まれていますが、こんなときこそ、辛抱強く生き残っていくためには、特に中小規模の企業に必要なことは、「選択と集中」です。
また、今の時代、Webサイトでビジネスを行っていく上で、また、既存のWebサイトを有効に活用していく上で必要なことが、この「選択と集中」になる。
インターネットユーザーの欲求の多様化が、検索エンジンの高度化を招き、同時に、ユーザーの検索能力までもが向上しました。
これは先のブログ記事でも紹介しました。
こんな時代、こんな流れであればこそ、今必要なのは、自社の中でも売れ筋の商品、または利益の高い商品、売り易い商品に、会社のリソース(人、モノ、金)をそこに集中していくことが重要なポイントになります。
最近、経済の面で注目されているフィンランドにある、世界的携帯電話メーカーとして有名なノキア。
ノキアの携帯は、日本の市場には一部しか入ってきていないので、あまりよく知られていませんが、ノキアは世界の携帯電話市場の約40%という圧倒的なシェアを誇っています。
でも、このノキア、元々は長靴などを製造しているゴム製造会社でした。その後、電気通信やパソコン、テレビ受像機などに事業多角化して行くも、1990年代に入って業績が悪化。
そこで、現会長のヨルマ・オリラ氏が社長に就任するやいなや、携帯電話と通信設備事業に事業リソースを集中し、その他の分野からは撤退をします。
「選択と集中」です。
さらに、集中をした携帯電話、通信設備の分野において、世界で最初にデジタル通信に着手。これが、見事に世界市場に取り入れられ、復活の起爆剤となりました。
苦しい時にこそ、また厳しい環境の中でこそ、自分の得意とする分野、利益率の高い分野、将来性が期待できる分野に、リソースを集中していくことが大切であるという好例でした。
Webマーケティングの世界でも同じことが言えます。
Webサイトを作って、「あれもこれも載せておけば、売れるかも」「何とか掲載していれば、購入される確率もあがるだろう」という時代はもう終わっています。
お客様のニーズは多様化し、また検索エンジンの高度化により、ピンポイントで欲しいものを探しにやってきます。
できるだけ、そうしたお客様を獲得していくためには、自社の商品の中でも効率的に販売できるもの、利益率の高いもの、また、販売しやすいものに「選択と集中」をしていくことが、今の時代に合ったマーケティング戦略になります。
どうしても気持ち的には、「あの商品も売りたい」「この商品も」となりがちですが、眠っているWebサイトを再生させるには、また、既存のWebサイトでの販売効率を高めるためには、「選択と集中」が、浮揚の要になります。
自社の商品、サービスの中で、主力商品、また利益率の高い商品が何であるのかを絞り込み、それをWebサイト中心に販売していく戦略を組むことをお勧めします。
いつもありがとうございます。
みんなハッピー♪