マーケティングでは、「いかに売るか」ということを追求していくわけですが、もう一つの視点として、「いかにコストをかけずに売るか」ということも重要であると考えています。
その「いかにコストをかけずに売るか」と言うのは、「できるだけ集客コストをかけずに売るか」と言うこととも言えます。
つまり、全くの新しいお客様を一から開拓するよりも、すでにご購入頂いたお客様から、何度もご利用頂いたり、他の商品をご購入頂いたりすることを、「プロセス」として考えていくということになります。
このいい例が、最近の「テレビゲーム」です。
テレビゲームは、ここしばらくやっていなかったのですが、驚いたのはその画質の良さだけでなく「売り方」でした。
ひと昔前までは、ゲームというのはソフトを買って終わり、という時代でした。
しかし、最近ではゲーム機もオンラインでつながるようになり、スマホゲームと同じように、ゲームをクリアしていくごとにポイントがたまり、アイテムを購入できるようになっていました。
さらに、プレーステーションの場合は、オンラインで世界中の人が参加するゲームに、自分も参加するためには、別途、有料の会員登録(月額換算で500円前後)することで、さらに楽しめるというようになっています。
さらにさらに、別売りの「シーズンパス」というものがあって、これを購入すると、通常盤には入っていないステージやアイテム、キャラクターが使えるというものがあるゲームもあります。
このように、1つのゲームソフトだけで終わらずプラスアルファでお金を払うことで、別のモノが遊べると言う「仕掛け」が施されています。
さらに、興味深いのが、オンラインでつながっていますので、自分のプレイの成績がゲーム終了後に発表され、ランキングや表彰されたりします。
これを見ると、
「もっとランキングを上げたい」
「表彰されるようになりたい」
↓ ↓ ↓
「もっと上手になりたい」
「もっとアイテムを手に入れたい」
↓ ↓ ↓
「上手になった腕を見せたい」
「もっと難しいステージをやりたい」
と言う「流れ」が計算された設計がされています。
さらにさらに、ゲーム機本体とサーバーの性能が上がっていることもあり、自分のプレイの成績が事細かくデータとして、スマホやタブレットの専用アプリで確認することもできるのです。
自分がどんな行動で、どんな方法(アイテムなど)でポイントを上げたのか、どの部分がポイントが低いのか、などを確認することができ、それを元に、稼いだポイントで、アイテムやキャラクターの強化に努めます。
さらに!
インターネットとつながっていますので、キャンペーンのお知らせや特典などのお知らせも表示され、さらに、、利用促進させるしくみが動いています。
さて、これらすべてを、あなたのビジネスに当てはめることはできませんが、この例から導き出されるエッセンスを、実際に取り入れることで、継続利用を促すことにつながると考えています。
そのエッセンスとは、
アップセルを考える。
自分の商品やサービスをよりよく使える、プラスアルファの機能を「オプション」として設ける。
→ 逆に、オプションとなる部分を除いた「スターター」の商品構成を考える。
既存客へのVIP待遇
各お客様ごとのデータ表示はすぐには難しいので、既存のお客様だけがアクセスできるページなどを用意して、一般のお客様には出さない有益な情報をクローズド(パスワードなどで)で提供する。
→ 情報提供を主目的としますが、ここで、アップセル商品を紹介していきます。
“ゲーム性”を持たせる
ポイントなども加算や表示などではなく、例えば、 Facebookなどで写真や使用感などをシェア(投稿)してもらうことで、特典(自社商品に使える割引券やクーポン券など)をプレゼントするゲーム性を持たせる。
→ 自分の行為を自慢できるような企画を考える。
継続性を表彰する
商品やサービスの使用年数に合わせて、継続割引やポイントなどを付与してプレゼントと交換できるようにするなどする。
→ 長期利用者や紹介を多く頂いた方などを、年一回表彰するなどのイベントを行うのも、一つの継続利用を促す手段になります。
関係性を維持する仕組みを持つ
継続して利用していただけるように、「使い方セミナー」などの開催や、オプションでマンツーマンサポートなどを提供して、継続利用を促す。
→ サポートなども、一定期間は無料にして、その後は有料にして継続的な関係性を保つ仕組みを作ります。
一般的に「ゲーミフィケーション(ゲーム理論)」というものが出ていますが、これは、情報販売ななどの場合には、応用できるものがあるのですが、一般の物販ではなかなか難しいものがあります。
ゲーミフィケーションそのものをやるのではなく、上記のようなエッセンスを、自分のビジネスに取り入れる工夫をしてみましょう。
できるだけ、コストをかけずに売り上げを上げるための方法の一つとして、ぜひ参考にしてみてください。
今日も最後までお読みいただきましてありがとうございます。
それでは、また。