突然ですが、ハワイに行かれたことはありますか?
もし、ハワイに行かれたことがあれば、宿泊されたお部屋はどうでしたか?
ハワイの醍醐味は、綺麗な青い海ですので、日本にはない風景を楽しむために「オーシャンビュー」のお部屋が人気です。
海がちょっとだけ見える「パーシャルオーシャンビュー」というお部屋もあったりします。
でも、ハワイに行かれたことがあれば分かると思いますが、ハワイのホテルには、山側のお部屋もあったりします。
ハワイで人気のお部屋は海側なので、できるだけ海側だけを見ているお部屋がたくさんあった方が儲かるような気がししますよね。
でも、なぜ山側のお部屋もあるのでしょうか?
海側よりも人気がないので、安い価格で出せるので、一人でも多くの予約を取りたいから?
建築の構造上、どうしても山側にも部屋を作らないといけないから?
いろいろな理由があることでしょう。
しかし、これにはある事情というか、ハワイ観光の歴史に関係があったりします。
昔は、今のように飛行機がありませんでしたので、ハワイに観光に来る人のほとんど船旅でした。
船での旅は長旅です。旅の途中はずぅっと海です。
もうお分かりですよね。
ハワイに着いたら、「もう海は飽きた。山を見ると安心する」ということで、当時は、山側のお部屋の方が人気だったのです。
ワイキキビーチに面している老舗のホテルを見てみてください。
ビーチ沿いのホテルにも関わらず、山側に面したお部屋があることに気がつきます。
ビーチ沿いであれば、全て海側にすれば良いように思いますが、山側のお部屋もあるのです。
それは当時の名残ですね。
さて、ここから何を学べるでしょうか。
そうです。お客様のニーズを知り、それに合わせてサービスを提供していくということ。
ハワイの魅力は、『ビーチだからビーチ向きのお部屋を増やそう』という発想だけではなく、お客様が本当に望んでいることにお応えする、もしくは、ご要望を受け取れる仕組みを持つことが、ビジネス成功にとって、とても大切なことなのです。
自分でこうだろうと思っていること(思い込んでいること)が、お客様が求めていることと違うことが多々あります。
お客様の意見を吸い上げ、分析するしかけを設け、お客様の求められていることに情報や商材を近づけていく(=最適化)することが、セールスにつながって行きます。
これが分からないまま、自分の思いだけのビジネスを続けていると、ズレが大きくなり、いつまでも空振りのままです。
「ハワイのホテルになぜ山側の部屋もあるのか?」
これを意識したビジネス構成をしてみて下さいね。
今日はこの辺で。
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