前回のワーナーブラザーズスタジオツアーの実例でも紹介したように、新規客を獲得するコストは、紹介やリピートに比べると約12倍かかるお話をしました。
できるだけ集客を加速させるためには、ゼロからのお客様を獲得する労力をかけるよりも、よりリピート客などを獲得することに注力することがポイントになります。
リピート客と言っても、2種類いらっしゃいます。
1つは、実際に一度でも購入してくれたお客様(リピート購入客)。
もう1つは、購入はしていないけれどもサイトに訪問してくれたお客様(リピート見込客)。
いずれのお客様も、全くあなたのお店や会社を知らない、サイトに訪問してくれていない人を誘導するよりも、遥かに効率的な集客ができるということはお分かりになると思います。
では、この一度でも訪問してくれた人にどのようにアプローチするかですが、まず、知っておくべきことは、インターネットビジネスの最大の利点として、その“訪問履歴”を取っておける(取ってある)ということです。
この利点を利用します。
これは、「リマーケティング」と言って、インターネット系の広告では一つの広告の表示先として指定できるようになっています。
このリマーケティング広告は、一度でもあなたのサイトに訪問したことがある人に広告を見せることができます。
実際、直前にアクセスしたウェブサイトの広告が、Facebookを開いた時に出てきたことってありませんか?
特に、アマゾンなどをよく見かけると思います。あれが、リマーケティング広告です。
このリマーケティング広告を出すためには、ウェブサイト内に、Facebookから提供されているFacebook Pixelコードを埋め込むことで実現することができます。
当然、このPixelコードを埋め込めるのは、自分で所有しているサイトだけで、無料ブログなどには埋め込むことはできません。
Facebook Pixelコードは、Facebook広告マネージャーで生成することができます。
WordPressのウェブサイトであれば、Pixcelコードを埋め込むためのプラグインも用意されていて、生成されたコードを入力するだけで簡単に埋め込み完了です。
これで、ウェブサイトに訪問された方の履歴が、そのお客様のブラウザに記録・保存され、Facebookを開いた際、Facebook広告を出していれば、その広告をそのお客様を見せることができます。
これによって、一度、ウェブサイトを訪問したお客様に広告を見せることができるので、また、そこからの再訪に誘導することができます。
広告も、全く接点のないお客様に見せて、ウェブサイトに誘導させることを考えると、かなり強力なオファーでない限り難しいものです。
それよりも、一度でもウェブサイトに訪問してくれたお客様、あなたの会社や商品を知ってくれている方に、同じオファーの広告を出した場合でも、その反応は多くなることは確実です。
広告を効果的に、効率的に行うために、このFacebook Pixelコードを埋め込んで、リマーケティング広告を出すことをお勧めします。
同じく、Googleにもリマーケティングタグを生成して、ウェブサイトに埋め込むことで、Googleの広告を出した際にリマーケティング広告を出稿することが可能になります。
ただ、検索エンジンへのアクセスは、何かを検索する時、もしくは、広告パートナーのサイトの中に設置されている広告の時だけなので、目にする機会(確率)が多いのは、比較的毎日のようにチェックされるFacebookの方でしょう。
まずは広告を出す前に、予めウェブサイトに、Facebook Pixelを埋め込んでおいて、しばらくアクセス情報を取得しておきます。
その上で、オファーを用意して、そのページに誘導するFacebook広告をこのリマーケティング対象者に対して出稿するように準備をしていきましょう。
全くの新規のお客様を獲得するコスト(お金、労力、時間)は大変なものです。
それよりも一度でもコンタクトのあるお客様に購入して頂く、もう一度ご購入頂く流れを作って、そこにリソースを集中していきましょう。
「サイト分析&導線設計パック」では、このFacebook Pixelコードの埋め込み、設定も含まれています。
事前に埋め込んでおくことで、広告を出す際に効率化を図ることができます。
インターネットでのビジネスの効率化、ウェブサイトをもっと効果的に活用したいということであれば、ぜひご活用下さい。