今日は、中小企業が取るべきビジネス展開の注意点についてお話したいと思います。
ここ最近、ビジネス、マーケティング業界では、他業界・他業種との【コラボ】による新たなビジネス展開が流行っています。
同業界では、当たり前と言われていたものが、他業界では全く別の視点から見ることで、新たな販売戦略が見えてくるので、他業界との接点を持ちましょう、他業界の事例を勉強しましょうと言われますが、ここで、注意すべき点がいくつかあります。
確かに、コラボは強力ですので、私も賛成です。
そこでまず、コラボには大きく分けて二通りの方法があることを知っておく必要があります。
1つは、他業界の成功事例を自分のビジネスに活かす方法です。
他業界の成功事例を参考にする際の注意点としては、その業界でうまくいっているからと言って、そのまんまを導入してもうまくはいきません。
ポイントになるのは、他業界でうまく行っていることを、自分のビジネスにおいて、どのように応用していくのか。全部なのか、一部を参考にするのか、その成功事例のエッセンスを汲み取る必要があります。
実は、これにはある程度のスキル(いわゆる選球眼のようなもの)が必要になります。
そのために、たくさんの業界の成功事例を見て、その中から、自分のビジネスに応用できそうなエッセンスを見極める目を養いましょう。
その方法としては、よく本屋などで業界ごとの成功事例や社長の成功秘話などを紹介した本があると思いますが、そうした本を読む際、社長の精神論にフォーカスするのではなく、アイディアの発想法や着眼点などを中心に読むようにします。
※自己啓発目的に読むのであれば、もちろん、成功社長の思考や精神論にフォーカスして読みます。
これを、そのまま真似をしようと思って、そうした本を読んでしまうとやはり大企業の成功事例なので、「こんなこと無理だよ」「資本が必要だよ」と諦めてしまいます。
そうではなく、どこに着目したのか、何をきっかけにアイディアが生まれたのかということに注目して、この手の本を読むと、今まで気がつかなかった自分のビジネスにおけるアイディアが見つかるようになります。
ぜひお試しください。
それから、コラボのもう1つの方法が、実際に他業界の会社と組む方法です。
この場合のコラボは、自社だけでなく、相手もあってのことですので、お互いの【利害関係】を満足させる落とし所が用意して組む必要があります。
コラボする相手にも得になる=集客や売上につながる、落とし所を考えていきましょう。
これは、普段のお客様に対して発信する御社の商材の強み=メリットが明確になっていると、それが、コラボ先の企業にとってもメリットになるのであれば、うまくコラボすることができます。
自分のビジネスが、相手のビジネスにとって、埋めるべき箇所に当てはまり、お互いの利益を生み出せるかどうかを考えることになります。
以前、私がプロデュースしたコラボは、化粧品会社と温泉宿です。
この2つの会社が、どこでコラボするのか?
温泉宿やホテルなどの宿泊施設には、ご存知のとおり、アメニティグッズと言って、シャンプーや化粧水などが無料で設置されています。
当然、宿側からすれば無料ではなく、アメニティグッズは、結構な経費負担になりますので、宿としては、この部分の出費を抑えたいという課題があるということになります。
一方、化粧品会社側から見れば、コラボすることで、新たな市場開拓という視点もありますが、その前に、お客様が抱える問題点というものが存在しています。
それは、特に女性の方に多いと思いますが、旅先の宿でのアメニティグッズが、やはりコストを抑えるということで、それほど良いものを置いていないケースが多いため、肌に合わない、使えないという問題があり、持参されることが多いのです(よくトラベルサイズのものが売られているのは、そのためです)
ここで、化粧品会社側の商機があります。こうした潜在的なお客様が宿には訪れるわけですから、この会社の化粧水などの試供品をアメニティとして無償供給することで、宿側は、その分のコスト削減につながり、ハッピーです。
その代わり、化粧品会社の方では、その試供品とともに宣伝のチラシなどを添えることを許可してもらいます。
また、化粧品会社側も、自社のお客様に対し、「自社の商品を使える宿がありますよ」と宣伝することができます。
さらに、一度お試し頂き、気に入ってくれれば、その本商品をご利用頂くとともに、マーケティングリサーチの結果から、トラベルサイズ(持ち運びできるサイズ)の商品を新たに投入することも考えられます。
私がこの案件をプロデュースした頃は、まだ、今ほどfacebookなどのソーシャルメディアが発達していなかったのですが、今であれば、ここに、facebookなどでの投稿やコメントにフォローするプロセスも組み込んでいくことと思います。
実は、このアイディアは、元々、伊豆にDHCの直営の温泉施設があり、そこに置かれているシャンプーやアメニティが、DHCの商品だったことから、このコラボのアイディアが出てきました。
もうお気づきのことと思いますが、このコラボの事例は、1.他業界での成功事例のエッセンスと、2.実際に組まれるコラボ企業同士の利害関係の中からのアイディアということになります。
いずれにしても、コラボの要は、お互いの利害関係を埋めるものであるべきということです。
あなたのビジネスは、他のどういった企業にとってお役立ちになるでしょうか?
例えば、これも私の方で手がけたコラボの例です。
あるエクササイズの先生がいらっしゃったのですが、彼らが抱えている課題は、実際の体を動かす部分は指導できるのですが、実際のところ、さらにその効果を高めるには、普段の食生活までしっかりと管理しなければならないということです。
そのことは分かっているのですが、自分ではその部分の解決策がないので、黙殺しているという背景があります。
なので、生徒さんからは「先生はどんな食事をされているのですか?」「体型を維持するには何を食べたらいいんですか?」という質問には、我流の方法しか答えられていないのです。
この“足りない部分”が明確になったので、それを補うために、食に関してのアドバイスをしている先生とコラボさせることで、その解決をしようと、コラボ提案しました。
エクササイズの先生にとっては、これまでの自分のサービスに付加価値が生まれることになるので、新たな集客やリピートにつながるという効果が期待できます。
食生活のアドバイスをする先生にとっては、もちろん、新たな集客や自分の宣伝などにつながっていきますので、スタートアップの場合には非常に効果的です。
今、このコラボは進行中で、お互いのお客様を紹介しあうという形で進んでいます。
ご自身でコラボ先を見つけるためには、まず、今の自分のビジネスが、相手のビジネスにおいて欠けている部分、付加価値となる部分を補えるであろう相手を探すということになります。
そのため、御社のビジネスが一般のお客様を含め、どういう課題の穴埋めができるのかをじっくりと煮詰めていく必要があります。
要は、コラボ先のお客様が、潜在的に御社のお客様であるということを前提に考えていくことで、適切なコラボ先、また、組み方が見えてきます。
上述のとおり、私の方では、これまでも多くのコラボのプロデュースをしてきています。
と言うとおこがましいので、簡単に言うと、私のクライアント様同士で一緒に組めば、相乗効果が生まれるであろうというところに私を介してご紹介差し上げ、新しい商品を一緒にやってみませんか?というご提案をしています。
私のメルマガ読者やクライアント様の中で、御社のビジネスにいいコラボができる相手がいらっしゃれば、もちろんご紹介いたしますので、まずは事前登録で、御社のビジネスの詳細を教えておいて下さい。
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いいコラボ先があれば、これも無償でご紹介します。(協力依頼をさせて頂くこともあります)
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これをきっかけに、自社だけのマーケティング、セールスの枠を超えて新たな市場、新たな商品・サービスが生まれ、御社にとっての起爆剤となることを願っています。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。