今日は、現実的なビジネスでの成功方法についてお話したいと思います。
よくこれまで売れていた商品が、最近パッタリ売れなくなったと言うことはありませんか?
これ、私のクライアント様でも起きていることなので、あなたも心当たりがあるのではないかと思います。
実は、商品やサービスには、必ず「販売サイクル」というものがあります。
以前に、「売れる瞬間」を逃さない!の記事でもご紹介しましたが、商品・サービスには、その認知から普及までのサイクルがあり、あなたが持っているリストやマーケットが一巡すると、もちろん、すぐには購入されなくなりますので、セールスが鈍化します。
もちろん、今、あなたが取り扱っている商品やサービスにも依りますが、例えば、「家」や「車」と言ったものは、リピート購入があまりない、あっても数年~数十年単位になりますので、他の方法を考える必要があります。
これまで、順調だった売上が鈍化してしまっているのであれば、こうしたリストの一巡が起きてしまっているので、新規客獲得のための施策に、集中する必要があります。
ただ、だからと言って、ずっと新規のお客様を開拓し続けるわけにはいきません。
新規のお客様開拓、集客、販売にはコストがかかりますので、そこで終わりにするのではなく、いわゆる「商いの設計図」に乗せることで、効率的に回していくことになります。
ここでポイントになるのが、「商いの設計図」ができていれば、その新規客(見込客)獲得のための入り口(無料オファー)を別のものに変えても動くと言うことになります。
その新しい見込客獲得のためのアイディアを出すことになりますが、ここで、発想の転換が必要になります。
とは言え、「じゃぁ、考えよう」と言っても、すぐにいいアイディアが出てくるとは限りません。
ここで重要なのが、「気づけるかどうか」です。
この気づく力のことを、「セレンディピティ」と呼びます。
セレンディピティ:求めずして、思わぬ発見をする能力。思いがけないものの発見。運よく発見したもの。
と言う意味があります。
よく成功法則(最近では、意識高い系?)などで語られることが多いのですが、自分が立てた目標や夢が、ひょんなところで実現していることに気づく、と言ったように解説されていたりします
しかし、実際のところ、あなたの身近なところで起きている小さな事象が、成功の種(自分がしようとしているもの)だったりします。
例えば、お客様とのやり取りの中で、ちょっとした疑問だったり、質問だったり、ご要望だったり、SNSで投稿されたコメントだったり、そうした中にヒントが隠れていたりします。
それに、気づけるかどうかが、成功の鍵になるのです。
多くの成功者と言われる人たちは、このセレンディピティを知っているので、常に小さなことにもアンテナを張って、成功の種を見逃さないようにしています。
有名なニュートンのりんごの話も、セレンディピティの好例です。
昨年、話題になったインスタントラーメン誕生のきっかけも、夕食のてんぷらがヒントで、そこから生まれた産物でもあります。
これもセレンディピティですね。
スズキ自動車の鈴木会長も、セレンディピティを拾った方です。
社長に就任された後、スズキ倒産の危機を救ったのも、このセレンディピティです。
当時、従業員は半農半工の方が多く、会社の通勤途中でも、野菜を運べる軽トラを使っていたそうです。
しかし、仕事以外、家族で旅行などに行くには、軽トラでは恥ずかしく、なかなかドライブなどにいけないということを知った鈴木氏は、乗用車でも、荷台の大きい車を作ったらいいのでは?いうヒントを得たそうです。
ここから生まれたのが、スズキの代表車「アルト」で、当時、累計477万台を販売する大ヒット商品となり、スズキが復活しました。
偉人伝や、いろいろな成功者の伝記などを読んでみると分かりますが、みんなこの「セレンディピティ」でチャンスをつかんでいます。
これは、誰もが共通して平等に持っているチャンスなのですが、そこに気づけるかどうかが、成功の分かれ目になっています。
日頃の生活の中の、お客様とのやり取りの中、他業種の成功事例など、ちょっとした事象が、あなたの目標や夢の達成のための種になっているかもしれません。
既存の商品やサービスでも、ちょっとした視点を変えてみること。売り方を変えてみる、他の商品とコラボしてみる、対象を変えてみるなど、お客様が教えてくれているちょっとしたヒントを見逃さず対応することで、新たな市場が生まれます。
あなたの商材においても、きっと小さな気づきから、大きな変化が得られることと思います。
そして、成功者のもう一つの特徴があります。
それは、「行動力」です。
その気づいたアイディアを実行するかどうかが、結果を大きく変えます。
なぜか?
SNSの発達によって、誰でも簡単に情報(ノウハウやヒント)などを入手できる時代になってきました。
そのため、差がどこに出るくるかは、「知っている」ではなく、それを「やってる」ことに変わってきているのです。
なので、気づいたヒントや外部から得た情報を形にして、行動できるかどうかが、望む結果を得ることにつながってきます。
もし、「最近、売れなくなってきたなぁ」と感じたのであれば、それは、
・お客様(見込客)リストが一巡してしまっていると認識する。
・新しい見込客獲得のための戦略設計とプロセスに集中する。
・自分の「商いの設計図」に基づいて、プロセスを回す。
・新規の見込客獲得のための無料オファーのネタは、日頃の中に落ちているヒントを見逃さない。
・日々、得た情報の中から有益なものを、自分用にアレンジして、即「行動する」。
ことをやってみて下さい。