前回の記事で、「QRコード」で紙媒体から集客する方法、逆に、ホームページから実店舗に誘導する方法をお伝えしました。
そして、QRコードのアクセス数を把握できるツールも紹介しました。
ただ、この無料で使えるQRコードの自動生成ツールは、アクセス数だけは確認することできますが、その管理画面でしか確認することができません。
そこで、QRコードからのアクセスを戦略的に、Google Analyticsで確認する方法があります。
これは、QRコードだけでなく、メールやSNSからの誘導をきちんと把握したい時に使う方法でもあるので、覚えておくと便利です。
まず、Googleの「URL生成ツール」を開きます。
この中の「Google アナリティクス キャンペーン URL生成ツール」をクリックします。
表示されたページで、
・Website URL: 計測するためのキャンペーンページ(ランディングページ)のURL
・Campaign Source: キャンペーンソース(どの媒体か)
・Campaign Medium: どのツール(QRコード、バナーなど)
・Campaign Name: キャンペーン名
を入力して、コードを生成します。
このできたURLコードを、QRコードの作成ツールなどに設定したり、また、バナーやSNS、メルマガなどの媒体に設置したりします。
あとは、このURLを設置したQRコードやSNS、メルマガからの誘導結果を確認するだけです。
Google Analyticsの「集客」→「すべてのトラフィック」→「参照元/メディア」のレポートで確認することができます。
このレポートに、先ほどのURL作成で設定した、
「email/qr」と言う項目が出てきますので、Eメールに設置したQRコードから、どれだけ誘導できたかが確認できます。
ここで、QRコードをブログに設置したなら、キャンペーンソースの部分を、「blog」にしてURLを作成して、設置するだけで、ブログに設置したQRコードのアクセス数を確認することができます。
また、QRコードではなく、バナーにするのであれば、Campaign Mediumの部分を「banner」に変えればOKです。
このように、“自分の行ったキャンペーン施策”の効果をきちんと測定することで、お客様の反応が分かりますので、その想定が正しかったのか、間違っていれば、修正を行うことができ、キャンペーンを最適化して、集客や成約率をアップすることができます。
ちなみに、QRコードですが、まだまだいろいろと集客に活かすことができます。
例えば、営業やセミナーなどの対面説明の際、その時間内にお伝え仕切れなかった情報などがあれば、その追加情報をお伝えするために、営業資料や捕捉資料の紙媒体にQRコードを設置して、追加情報ページに誘導する、と言う使い方も考えられます。
日本人は、まだ紙媒体や手にできるものに価値を感じる方が多い傾向にあります。
ただし、紙媒体には情報を掲載できる制限があります。
そこで、予め捕捉説明のページを作成しておき、そこへの誘導を、そのお渡しする資料に設置したQRコードで行います。
すべてを、紙の資料だけ、お会いしている時間だけで完結しようとせず、その次につなげるしかけを設けることで、より関係性を深め、受注につなげやすくなります。
提供する情報量に応じて、信頼関係も醸成されていきます。
効果的に、お客様に情報を提供するしかけ、そして、それをきちんと効果測定できるしかけを用意することで、より効率的な受注ができるようになります。
これも「売れるサイト」のしくみになります。
今、あなたのビジネスで、紙媒体からのアクセス、もっと言えば、紙媒体の効果を把握できていますか?
印刷物は、もちろんタダではありません。
デザイン料から印刷代、郵便代などコストがかかっているはずです。
少なくとも、このコストだけでも回収したいはずです。
紙媒体であってもその効果を最大化する上記の方法で、コスト回収して頂ければと思います。
ぜひ、実践してみて下さい。