ここ数回に渡り、今、アメリカでトレンドになっている再オプトインによる「リマーケティング」のお話をしています。
今やウェブマーケティングの世界は、インターネットで情報を得る人のパイの奪い合い(囲い込み)が、最重要課題となっており、単に情報発信による新規のお客様(見込客)獲得だけでなく、既存の見込客の整理、また、既存顧客の再利用促進に力を入れるようになっています。
それだけ、全くの新規客の獲得が難しい時代になってきているという裏返しでもあります。
つまり、
今までのような、広告を出して、検索エンジン対策をして、ソーシャルで情報発信していれば、新規客が獲得できる(これらも幻想ですが)という昔ながらの考え方では、ウェブビジネスは成り立たなくなってきています。
できるだけ、レバレッジを効かせるために、今、御社が持っているリソース(資源)を最大化して活用していくことが、ウェブの世界では重要だという認識になってきているのです。
今、御社が持っているリソースとは?
例えば、これまでご購入頂いた購入者(既存客)リスト。このリストを放置している会社が非常に多いです。
それから、自社配信のメルマガリスト(見込客リスト)。
そして、まぐまぐなどのメルマガ配信スタンドの登録読者やブログの購読者、FacebookページやYouTubeチャンネルの購読者、と言った、見込客前の状態のリスト。
そして、まだどれにも属していないけれども、御社のサイトやブログ、その他メディアにアクセスしたことがある人リスト。
これらの「リソース」を、すでに持っています。
ウェブビジネスを行う上で、一番重要になってくるのは、あなたがコントロールできるリストをどれだけ持っているかということ。
「コントロールできる」というのは、あなたが、このリストのうち、対象とした人だけを抽出して(絞り出して)、適切な情報をお届けできる、ということです。
この条件で考えた場合、まぐまぐではそれができるでしょうか?ブログは?Facebookは?YouTubeチャンネルは?
あなた自身でコントロールできるリストは、「見込客リスト」と「既存客リスト」に他ありません。
ということは、ウェブマーケティングを展開する上で、この「見込客リスト」と「既存客リスト」を作る、しくみやしかけ、流れを作ることになります。
「既存客リスト」は、イコール、「購入」や「登録」などですので、いわゆるゴールと言えるでしょう。
そのゴールに効率的に導くために、「見込客リスト」が重要になってきます。
あなたは、私のメールやブログをお読みなので、もうそんなことはないと思いますが、「広告を打った」、「検索エンジン対策をした」、「ソーシャルに情報を発信した」というだけで、いきなり購入者がやってきてくれる、ということはありません。
より効率的に、効果的に受注に結びつけるためには、一見、遠回りしているように見えるのですが、一旦、「見込客リスト」として囲い込みを行い、ここで、御社の商品やサービスのこと、また、売り手であるお店や会社または、あなたのことを知って頂く機会を持つことが一番の近道になります。
そして、もう一点、重要なことが、この「見込客リスト」を持っていたとしても、その「鮮度」が新鮮であるかということです。
「1,000件の見込客リストがあるから」と数で安心するのではなく、お客様は常に流動的で、他の有益だと思われる情報に移ってしまったり、また、それとは関係なく、メルアドを変更したり、失効したりして、存在していない人になっている可能性があります。
少なくとも、登録頂いてから3年以上経過している場合(何もアクションを起こしていない場合)は、もういないと考えても良いでしょう。
ただ、だからと言って「削除」する必要はありません。
ここで、重要になってくるのが、「再オプトイン」というわけです。
既存の見込客リストの鮮度を保つために、新たなオファーを提示して再登録頂く。
これにより、今持っている見込客リストの中で、アクティブなリストを作ることができます。
さらに、自分でコントロールできないリスト(まぐまぐやブログ、Facebookなど)に対しても、このオファーを提示することで、登録促進し、「見込客リスト」として組み込んでいきます。
これにより、常に鮮度の高い、セールスにより近い「見込客リスト」を作ることができます。
これが、ウェブマーケティング、ウェブビジネスを展開する上で非常に重要なポイントになります。
いかに、自分がコントロールできる、鮮度の高い「見込客リスト」を保有しているか。
ウェブマーケティングを行う上での目標と言っても良いかもしれません。
「見込客」を獲得するしかけ、
「見込客リスト」の鮮度を保つための「再オプトイン」のしかけ、
「既存客リスト」が再利用してくれるためのフォローのしかけ、
を準備して、常に、自分でコントロールできる「リスト」の獲得と鮮度を保つことを心がけましょう。
これが、成果につながっていきます。
自社のリストについて、ちょっと真剣に考えてみて下さいね。
それでは、また。
いつもありがとうございます。