Facebookは世界市場につながる入り口として、多くの企業が注目し、ファンページを作成して、その対応を進めています。
日本のFacebook人口は、まだ人口比で1.5%程度ですが、その他の国での人口比は桁が違います。
もしかしたら、かつての留学先のルームメートやホストファミリーなどにも再会できてしまうのでは、というほど、欧米やアジア圏でのFacebook利用率、利用数は多いのです。
海外市場を相手にしている企業はもちろん、英語で対応したファンページを作っています。
このまま日本市場だけを相手にしているのではなく、世界の市場へ挑戦していくためのツールとして、Facebookがその門戸を開いています。
現実、日本市場だけでなく、世界市場を相手にしていかなければいけない時期に入ってきています。
特に小売業の場合、外の市場(世界市場)に目を移して行かなければなりません。もちろん、サービス業の場合も同様です。
世界最高レベルにある日本の製品やサービスを世界に売り込んでいくことを真剣に考える時期にきています。
そして、この時期に、そのための手段として、Facebookが出てきたのは、偶然ではないのかもしれません。
さて、ここで言う世界市場は、もちろん欧米などもありますが、まず狙うべき市場は、東アジア、東南アジア市場だと考えています。
まず思い浮かぶのが、中国市場。
インターネット人口だけで3億人います。実際に、この巨大市場に売り込みをするためのサービスが出てきています。
Yahoo!が、中国の最大のショッピングサイト「タオバオ」と提携しているのはご存知でしょうか?
日本の商品を中国に売るためのサービスがあります。
Yahoo!ショッピングに出品することで、中国側の「タオバオ」に掲載され、中国のお客様も購入することができます。
しかし、中国在住の私のお客様からの情報によると、これらには、いくつかの問題があるとのこと。
彼のレポートによると、まず、出品された商品説明などが中国語への翻訳がされるのですが、それが機械で自動的に翻訳されているものなので、あまり上手でないとのこと。
もう一点、最大の欠点は、日本とは違う中国でのネットでの商慣習に関わるあるポイントが欠如しているとのことです。
ただ単に商品を出品(掲載)しているだけでは、中国では売れないということです。
以前放送された「カンブリア宮殿」でソフトバンク孫社長と、そのタオバオの母体アリババグループのジャック・マー氏との業務提携について放映され、その中で、この中国への出品されている会社が紹介されていました。
しかし、中国からの注文は少ないとのことで、その原因は現地のロジスティック(輸送網)の不備と言っていましたが、もし、そうなら、中国国内の企業も同じ状況になるはずで、タオバオは儲かっていないことになってしまいます。
根本問題は、きちんとした翻訳がなされていないことと、中国ならではの商慣習への対策がされていないことに他ありません。
タオバオへの出品代行はたくさんありますが、翻訳までぐらいのところが圧倒的です。
中国市場に乗り込んでいくためには、現地ならではの商慣習についてが、肝になりますので、そうしたことに対応しているサービスを選ぶことが重要です。
こうした現地の商慣習は、現地でしか知りえない情報です。現地の商慣習に合わせた売り方をしなければ売れません。
このタオバオに関する情報発信している、Facebookのファンページがありますので、こちらをご確認ください。
★タオバオお得情報
それから、「楽天」の動きも見逃せません。
「社内公用語を英語にした。」というさほど関係のないニュースが目立っていましたが、実は、その前あたりに、「インドネシア進出」のニュースが出ていました。
インドネシアは、人口2億人の国です。しかも、イスラム圏です。
私は、イスラム圏市場への狙い目は、食品だと思っています。実は、イスラム圏には、「ハラール」という国家認証の食品規格があります。
以前、日本にあるイスラム食材店の店主は、日本の食品加工技術や品質をもってすれば、ハラール認証は容易に取れるだろう、と言っていました。
意外と知られていないのですが、東南アジア諸国にはイスラム教徒が多く住んでおり、その市場は莫大です。
今まで私たちが持っている東南アジアのイメージを捨てなければ、これからは生き残れません。
なぜ、ソフトバンクが中国市場に、楽天がインドネシア市場に進出したのかをよく考えてみましょう。
きっと、今後の方向性が見えてくるはずです。
そして、その入り口が、Facebookやネットなどでつながる現地の方々との連携というのが、ポイントになってくることと思います。
と今日は、少しでかいお話になってしまいましたが、きっと後々に役立つと思いますので、頭の中に入れておいて下さいね。
とうことで、今日は、この辺で。
いつもありがとうございます。